Speculative Japan 第3巻

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Speculative Japan 第3巻

"The Silver Bullet" and Other Tales of Japanese Science Fiction and Fantasy

スペキュラティブ・ジャパンシリーズ第3弾。ますますパワーアップした作品を英語で読める貴重なチャンスです。ホラーの要素を色濃く打ち出したSFからダークなフィクションまで、思弁的な小説をこれまでにない幅広さで収録。日本の新しいイマジネーションの世界に浸ってみてください。もちろん今回も、収録作品、および作家は英訳初公開多数。

“…the stories you’ll find collected here will broaden your view of what is possible or imaginable, provoking unusual — and sometimes uncomfortable — thoughts. That is as it should be.”
—David BRIN, Speculative Japan 第一巻

Speculative Japan 第3巻に収められた作家の多くは、英訳初登場となります。てがたいSF作品から、ノスタルジックな日本の風景をバックに語られるおはなしまで、翻訳者が見た新たな世界に浸れる渾身の一作です。また、短編を多く含み、現代作家の作品を収録することで、読みやすく、手に取りやすい作品になっています。

目次

朝松 健
"A White Camellia in a Vase" 立華 白椿
翻訳: Joe EARLE

綾辻行人
"Heart of Darkness" 心の闇
翻訳: Daniel JACKSON
50歳を間近にひかえた私は病院の定期検診で大病の兆候はなかったものの、〝心の闇〟が発見される。〝心の闇〟は最近では手術で除去することが可能だという。術後はおもしろいほどに気分がいい。取り除いた〝心の闇〟を目にするまでは。

上田 早夕里
"Fin and Claw" 魚舟・獣舟
翻訳: Daniel HUDDLESTON

小川 一水
"To the Blue Star" 青い星まで飛んでいけ
翻訳: Edward LIPSETT

恩田 陸
"The Warning" 忠告
翻訳:Mikhail S. IGNATOV
2010年黒田藩プレス翻訳賞受賞作品

加門七海
"A Piece of Butterfly's Wing" 蝶の断片
翻訳:Angus TURVILL
2011年黒田藩プレス翻訳賞課題作品

菅 浩江
"Five Sisters" 五人姉妹
翻訳: Ginny Tapley TAKEMORI

高野 史緒
"Lest You Remember" 空忙の鉢
翻訳: Jim HUBBERT
カザフ共和国の首都で大学の歴史学科助教授をしているセリョツキーは、独自の文字体系を持つシルクロード国家・黄華文明発掘の援助を政府に打診していた。そこへソ連邦英雄のカジュゲリジン中将が非公式に訪れる。

立原 透耶
"Invisible" インビジブル (日本語で未発表)
翻訳: Nancy H. ROSS

藤田 雅矢
"Angel French" エンゼルフレンチ
翻訳: Pamela IKEGAMI
大学院で宇宙工学を研究しているダイチと数学科のわたし・すばるは、授業のあと、ミスドでドーナツを食べながらたわいもないおしゃべりするのが日課だった。近々探査機に搭載される人工知能に自分の脳の情報を提供することになったダイチは、NASAで脳のスキャンをされたあと、帰国する飛行機が炎上し、帰らぬ人となる。それでも、ダイチの頭脳を持つ人工知能をのせた探査機は予定どおり打ち上げられた。

松崎 有理
"The Finish Line" あがり (第1回創元SF短編賞受賞)
翻訳: Nora Stevens HEATH

皆川 博子
"Sunset" 夕陽が沈む
翻訳: Karen SANDNESS
〈命を大切にしましょう〉というスローガンに蝕まれた世の中、私は水槽の中で〝指〟を飼っている。切断された指は、生きなければならないという強迫観念から、魚を模倣して水槽の中で変化する。〈生きよ〉と〈殺すことなかれ〉の矛盾する世界では、ブルジョワジーの間で密かに指の飼育が流行し、高値で取引されている。ある日、ショックで左右に別れてふたりになってしまった友人が私のもとにやってきた。

森 奈津子
"It's All Thanks to Saijō Hideki" 西城秀樹のおかげです
翻訳: Anthea MURPHY
自称15歳の女学生である早乙女千絵は、新宿の街をさまよっていた。疫病で地球人類が滅亡してから一年。たったひとり生き残った千絵は、この地上のどこかに美しいお姉様が自分を待っていてくれると信じながら、デパートで食料を調達し、ホテルで寝泊まりする生活。ある日、もうひとりの生き残りの男に出会う。男は派手な女装の男性同性愛者だった。ふたりは自分たちだけが生き残った理由に思い当たる。

山田 正紀
"Silver Bullet" 銀の弾丸
翻訳: Stephen CARTER
アメリカの怪奇作家、H・P・ラブクラフトの名前から取ったH・P・L協会に所属する私、榊英次はアクロポリスの丘で殺人現場の下見をしていた。三日後世界中からローマ法王を初めとする数々の来賓が集まり、観光客でごったがえす。ターゲットはこのイベントで能を披露する堤兼資。能楽の世界の異端児と呼ばれる青年だった。

Marc SCHULTZ
Green Tea Ice Cream (初刊)


書籍データ:

  • 292ページ
  • 新書判 127mm x 203mm (5" x 8")
  • ISBN: 978-4-902075-30-4
  • 黒田藩プレスID: FG-JP0024-L19
  • 定価: US$16.00
  • 表紙絵: 加藤直之


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