中国の歴史書に見る日本――倭国、邪馬台国、卑弥呼

|

Japan in Five Ancient Chinese Chronicles:

Wo, the Land of Yamatai, and Queen Himiko


Massimo SOUMARÉ
翻訳: Davide MANA
編集: Anthony J. BRYANTMark HALL

日本が国家を形成しはじめた時代、日本が、中国からどう見られていたのかを包括的にまとめた一冊。これまで、歴史上重要な年代をカバーしたり、日本に入ってきた様々な文化を解説したりする研究書は多くありましたが、『魏志』から『宋書』までを翻訳し、古代中国から見た日本の姿を英語でまとめた研究書としては、初の出版物となります。 

日本の歴史資料としては『古事記』や『日本書紀』がありますが、正確な年代を知るためには、中国の歴史書が重要な資料となります。特に日本古代の墓から出土した副葬品は、中国の正史をあたることで、より理解を深めることができます。また、日本はアジア大陸と密接な関係にあります。特に、中国や朝鮮半島は、何世紀にもわたって人や文化の交流を通し、さまざまな面で影響を与えました。稲作、中国の表記システム、官僚システムなど、日本列島への影響は計り知れないものです。本書は、『魏志』『後漢書』『宋書』などの中国の歴史書をかえりみることで、日本古代の姿を浮き彫りにし、さらに東アジア全体の歴史や交流にあらたな光をあてています。

また、充実の付録(Appendices)も本書の特徴のひとつです。倭国や邪馬台国などについて記載がある中国の歴史書一覧、中国語・日本語・英語表記の対応表(中国の王朝名・地名・人名・書物名など)、中国・朝鮮半島・日本の年表、日本の天皇一覧などの便利な参考資料を多数掲載。また、原文に豊富な注釈を加えた『広開土王碑文』も見逃せません。さらに、参考文献一覧(Bibliography)では多数の学術資料をリストアップしています。歴史や文化研究に携わる学者や学生、また日本や東アジアに興味のある一般読者にとっても、大変価値ある比較研究書となっています。 


書籍データ:

  • xxxiv + 314 ページ
  • 新書判 6" x 9" (152 mm x 228 mm)
  • ISBN-10: 4-902075-22-9
  • ISBN-13: 978-4-902075-22-9
  • 黒田藩プレスID: NS-CN0002-L25
  • 定価: US$40.00
  • 表紙について:方格規矩鏡 国宝 福岡県平原方形周溝墓出土品 (文化庁管);国宝 金印「漢委奴国王」(福岡市博物館管)
  • 図23点、地図14点、プレート28点

購入


マッシモ・スマレ(著者)

Massimo Soumaré

1968年、イタリアのトリノに生まれる。翻訳者、作家、エッセイスト、フリーの研究者、日本語コンサルタントなど多方面で活躍。研究分野は日本の文学や歴史だけにとどまらず、言語や方言、舞台芸能、ポップカルチャーにも及ぶ。

"Quaderni Asiatici" (Centro di Cultura Italia-Asia "G. Scalise", Milano) や "A Oriente!" (La Babele del Levante, Milano)などの専門誌に執筆。"A Oriente!"の2002年発行の日本特集号では編集もつとめた。LN-LibriNuovi (CS_libri, Torino)をはじめとする文学関連誌にも寄稿多数。UTET(2001年トリノ)発行のGrande Dizionario Enciclopedico(("L'Enciclopedia" (La Biblioteca di Repubblica, La Repubblica, Roma)として再版) "Nova"百科辞典の日本文学に関する項目を編集。また、宮沢賢治や夢野久作などの小説、日本の人気作家によるエッセイ、落語に関するインタビューなど多数翻訳を手がける。"Camera del commercio, industria, artigianato ed agricoltura di Torino"日伊翻訳/通訳認定。Centro Oriente (トリノ)、Associazione Interculturale Italia-Giappone SAKURA(日伊文化交流協会「さくら」)、Fondazione Universita' Popolare (トリノ)で日本語講師をつとめるかたわら、作家としてアンソロジーに短編小説を数多く掲載し、日本語、中国語、英語、フランス語にも翻訳されました。


ダーヴィデ・マーナ (David Mana)(翻訳)

1967年、イタリアのトリノに生まれる。古生物学者。専門は絶滅種の統計学的分析と、最新テクノロジーを適用した研究。2001年から教鞭を執り、2006年にはウルビーノ大学のInternational School of Advanced Environmental Statisticsの責任者および専任講師を務める。古生物学者として研究を深めるかたわら、親英家で、言語、歴史、文化にも興味を持ち、科学や文学方面の翻訳家としても活躍。雑誌に掲載された自身の短編小説やエッセイは、ブックコレクションとしてイタリア、イギリス、アメリカ、フランス、日本でも出版。現在、トリノの文学雑誌LibriNuovi に、コラム"A Natural History of Fantasy Fiction"を連載中。


編集者

Anthony J. Bryant is a historian and freelance translator of Japanese. He is a former magazine and newspaper editor, and holds a Master's Degree in Japanese from Indiana University. He has a particular interest in warrior and court culture in premodern Japan. In addition, he has done consultation work with the BBC and other production companies for television documentaries. His website is sengokudaimyo.com.

Mark Hall was a post-doctoral scholar with UNESCO's Silk Roads project, and after that a two-year post-doctoral scholar at the National Museum of Japanese History in Sakura, Japan. From 2000 to 2003, he was a curator of archaeology at the Niigata Prefectural Museum of History. He is now employed at the Hearst Museum of Anthropology at the University of California at Berkeley. His research focuses on the prehistory and early history of Northeast Asia, and analytical studies of prehistoric pottery and metalwork.

Profile

黒田藩プレス

〒810-0001
福岡市中央区天神3-9-10
天神松井ビル403
株式会社インターカム内
黒田藩プレス

Powered by MovableType 5.14-en