Roger Pulvers: The Dream of Lafcadio Hearn

|

The Dream of Lafcadio Hearn


Roger PULVERS

『怪談』などで知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本の土を踏んだのが1890年。本書は、英語教師、新聞記者、大学教授、そして作家と様々な顔を見せながら、明治の日本を駆け抜けたハーンが日本で過ごした日々を描いた小説である。ヨーロッパ、アメリカ、西インド諸島を経て、最終的に日本に帰化したハーンが目にした日本のエキゾチックさとは何か? 生まれながらの放浪者であったハーンの人生とは? 一言ではおよそ言い表せない複雑なハーンの人格を肌で感じられる作品。1850年にギリシャで生まれてから、1904年に日本で没するまでの略譜も序文に掲載。

アイルランドとギリシャの血をひく「ヨーロッパの孤児」、不気味で奇怪な伝承文学の作家、新聞記者、サブカルチャー学者、日本と日本人についての著作を残した有名作家と様々な肩書をもつハーンが、アメリカから横浜にやってきたのが1890年。日本で没するまでの14年間で、日本に関する著作を14作執筆。ハーンが没してから一世紀あまり。21世紀となった現在も、西洋に日本を伝えた第一級の作家であり、日本の精神についての理解をもっとも深めた外国人として名高い。

本書は、明治の日本を生きたハーンの小説にとどまらない。どの時代にもいる、母国ではない他の土地で心の平穏を得た人間が、異文化に出会い、思考し、苦悩する様子が描かれている。作家、劇作家、演出家、翻訳家、大学教授であり、映画『戦場のメリークリスマス』で助監督もつとめたロジャー・パルバースの筆による、ハーンの生涯を描く歴史小説をぜひお楽しみにいただきたい。『旅する帽子 小説ラフカディオ・ハーン』(講談社)の「幻の原作」。


書評

  • 「あまりのおもしろさに息もつかずに一気に読んでしまった。まるでラフカディオ・ハーン自身が書いたようなリアリティを感じた」
    玉木 正之:新潮社『波』の記事から要約

書籍データ

  • 220 ページ
  • 新書判 5" x 8" (127mm x 203mm)
  • ISBN-13: 978-4-902075-41-0
  • ISBN-10: 4-902075-41-5
  • 黒田藩プレスID: FG-JP0031-L37
  • 定価: US$14.00
  • 表紙絵: Alice Pulvers


購入


著作者

ロジャー・パルバース (Roger Pulvers).  作家、劇作家、演出家、翻訳家。ニューヨーク生まれ、ロサンゼルス育ち。発表した小説に、『ウラシマ・タロウの死』(新潮社)、『ヤマシタ将軍の宝』(筑摩書房)、『新バイブル・ストーリーズ』(集英社)などがある。自伝『アメリカ人をやめた私』(サイマル出版)などのノンフィクションも多数出版。1967年の夏に日本に渡る。京都で5年間、ロシア語とポーランド語を教える。その後、オーストラリアに移り、オーストラリア国立大学(キャンベラ)で日本語を教える。宮沢賢治や井上ひさし、Witkiewicz、ゴーゴリの翻訳も手がけた。演劇面では、主にオーストラリア、日本、アメリカで活動を行う。アデレード芸術祭で二度の演出。日本では岸田今日子、藤田まこと、柄本明などの俳優と活動。テヘランで開かれた第27回ファジル国際映画祭において、『明日への遺言』で最優秀脚本賞を受賞。2008年宮沢賢治賞を受賞。現在、東京工業大学・世界文明センター長。

Profile

黒田藩プレス

〒810-0001
福岡市中央区天神3-9-10
天神松井ビル403
株式会社インターカム内
黒田藩プレス

Powered by MovableType 5.14-en